2011年4月26日
私のリポートの大半は、被災地の被災者の方々に靴下と励ましの手紙を届けるSocks for Japanの活動が中心です。しかし、佐野市の私たちの拠点で作業に携わるボランティアのスタッフなしでは、届けに行くことはできません。海外からの小包を受け取り、開封し、靴下を数えて、仕分けして、手紙をチェックして、すべてを配りやすいように透明な袋に入れて、種類ごとにパッケージし直す作業を辛抱強く行うのは、スタッフの人たちです。
私たちの作業センターは、入居する前はがらんと空いた経理事務所でした。
現在対応している1日につき何千足もの靴下に比べると、当初受け取っていたペースはささやかなもので、少しずつ届いていたので、体制を整備することなく始めました。作業し始めた最初の週は、入口までずっと床のスペースが空いているのをご覧ください。
それが、しばらくすると、こんなふうになって
それから、こんなふうに
さらに、こんな具合に
そして、こんな感じ
そして、こんなふうに
最初は少数人で作業しながら、いろいろ考えました。
それが、受け取る量が増えるにつれて、作業量に合わせて人数も増え、有用な標準的な手法が出来上がりました。以下のことを学びました。
- 袋および靴下は圧縮されるので、たくさんの靴下を運ぶには、箱よりも透明の袋の方が良い。
- 袋の口は、輪ゴムできつく縛らないこと。被災者の方々が列を作って首を長くして待っておられるのに、袋を開くのに時間がかかりすぎる。テープで印を付けた、簡単に取り外しできるタブで縛るほうがずっと早い。片方を引っ張ると、さっと袋が開いて、みなさんの手に。
- 1つの袋に靴下100足と数を統一する。例外は認めない。こうすると在庫の追跡が簡単。
- 大勢のグループは、集中した熟練チームよりも時間がかかる。少数の頭の回転が速く、てきぱきした、精力的なボランティアの方が、支離滅裂な群衆よりはるかに良い。各人の得意とすることを知ることは不可欠。そして、適切な数で、相補的なタイプと組み合わせること。追加人員のリストは便利だが、人的資源を賢明に管理することが大切。
- 作業を心得ており、締め切りを必ず守る人を扱う最良の方法は、やりたいようにさせること。私はそのような人たちにほれ込んでおり、そのような人たちに取り囲まれることを自分の使命とする!
- 適切なパッケージ方法を寄贈してくださる皆様に教示させていただくことで、私たち作業チームのスピードが3倍ほど早くなる。言いかえれば、適切に用意された靴下は、私たちの作業効率を3倍上げる。
- 指示に従わない人は必ずいるので、一定の割合の靴下は、不適切に用意されてこちらに届く。そのような靴下を扱う最も効率的な方法は、緊急のニーズがない限り、取り除けておいて、まとめて一度に対処すること。適切に用意された靴下を、不適切に用意された靴下と一緒に処理しようとするのは、一番遅いやり方である。
- 適材を見出すことが、成功の最も重要な要素である。高品質で非の打ち所なく用意された靴下の最多数は、世界中の十数の同じグループから届いている。晴雨にかかわらず、余震があろうがなかろうが、放射線量に激増があろうがなかろうが、作業をやり遂げる十数人の同じメンバーのボランティアの人たちが、一番良い作業結果を生み出している。
- 決まったスケジュールは、人を集中させる。大半のボランティアの人は、従来の仕事に就いているので、平日は午後5時半から、毎週土曜日と日曜日は朝9時から作業を行う。水曜日と日曜日に配る。そのことをみんなが知っているので、今何が起こっていなければならないか、みんな分かっている。
そのような知識が定着すると、一軍チームが浮上し、どんな量の寄付にでも対応できる本調子になります。これまでの1日の最高記録は6,100足ですが、1日10,000足の仕分けができると確信しています。このチームの手際よさをご覧ください!
寄贈してくださる寛大な皆様のおかげで、私たちボランティアは、高品質の材料を受け取ることができ、行く先々で人々の目をキラキラ輝かせることができる素晴らしいケアパッケージを作り上げることができるのです。ご覧ください。地球の善良な人々がこのようにたくさん贈って下さいました。
世界中の心の広い支援者の方々と佐野市で貢献し続けるボランティアの人たちとを組み合わせることで、Socks for Japanは、56,694足もの靴下を仕分けし、40,794足もの靴下を被災地の被災者の方々にお届けしました。毎日せっせと作業を行っておりますので、その数が更新されるのは時間の問題です。この文面を読んでいただいている間にも、その数は増え続けています。
地球の天使たちに感謝いたします。